お酒の保存方法について

時折、掃除をしていたらお酒が出てきたけど飲んでも大丈夫?というお問い合わせをいただいたりします。
皆さんは、お酒を購入した際やいただいた際、家のどの場所に保存していますか?

今回は、知っているとちょっと得をする、お酒の保存方法について、ご紹介します。
ご参考になれば幸いです。

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清酒には、アルコールによる殺菌作用があるので、普通の微生物は生きていけないのですが、お酒好きの微生物 火落菌というものがいて、時々酒を濁らせたり、変な香を出したり、酸っぱい味を出したりします。充分に加熱殺菌し容器に詰められた商品は、この火落菌の影響を受けることはありませんが、一度開栓すると火落による混濁のおそれがあります。

清酒の成分変化のうち、味や香をより引き立たせえる変化を「熟成」といい、味をダメにしたり悪い香を生じたりする変化を「劣化」といいます。
熟成や劣化の進み具合は、「温度」と「光」と「時間」に左右されます。

悪い変化である「劣化」は、温度が高いほど、日光等により明るいほど変化が早く進行します。
→この対策として、茶瓶や色付き瓶、スモーク瓶、陶磁器瓶、樽、パック、缶など、光を遮る容器が使用されています。

また、暗い所に置いても、温度が高いと味や香の劣化が早く進み、老香(ひねか)などがつくとともに雑味が出てきます。

通常、清酒は適当な熟度(飲み頃)としてメーカーから出荷されています。
飲み頃の期間は、25度以下で光を遮っていれば6か月程度保たれます。
より低温であれば、何年でも品質を維持することが可能となります。

味の濃い純米酒や、香の高い吟醸酒などは、遮光しての冷蔵保管が理想的です。

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購入時の注意としては、店頭の直射日光の当たる所に置かれた清酒はなるべく避けること(日付もチェック)、
保存上の注意としては、光を遮り、低温で温度変化の少ないところに置くこと、です。
もし、少し古くなってしまった日本酒があれば、料理酒として使っていただければと思います。

お酒は賞味期限がありません。
しかしデリケートなものなので、気を付けなければ品質が保てません。
同じ日に出荷したものでも、保管された場所が違うだけで味も全く変わってしまいます。
蔵元が飲んでほしい味わい、一番美味しい状態で飲んでいただければ嬉しく思います。